ここに掲載されている記事の原文はインターネット版アリスネットBBSの 'Hisa'さんの投稿されたもので、ご本人の許可の元に掲載させていただき ました。
RAID について -5-(RAID-3・5 について)

さて、RAID-3 ですが、今まで紹介してきた RAID-1 では、バックアップ用の
ディスクが、データー用のディスクと同じ数だけ必要になります。

これではディスクの効率が悪いので、もっと効率をよくするために
そのままミラーリングするのではなく、パリティ(別の書き込みに
書いておきました)という手法を用いて、ディスクの効率を
良くしながら、バックアップも行ってしまおう。といったわけで
出てきたのが、RAID-3 になります。

ここでいう " パリティ " とは広い意味で使っています。
どちらかというと " ECC " と言ったほうが良いかもしれません。

本来、ハードディスク内部でもパリティチェックは行われている
のですが、ディスクそのものが故障した場合はお手上げです。

ですから、RAID-3 の場合は、データー分のディスクにパリティ用の
ディスクを1台追加するだけですみますので、RAID-1 よりも
大容量のディスクシステムを構築する場合に有効です。

但し、専用の RAID コントローラーが必要になります。

*** RAID 3 ***

HDD-1HDD-2HDD-3
データ1データ2パリティ
データ3データ4パリティ
データ5データ6パリティ
といった感じになります。
ここで、RAID-3 を見た方は「あれっ」と思われたかもしれません。 そうです。パリティが1台のディスクにしか無いため、HDD-3 への 入出力が集中してしまい、パフォーマンスが発揮されません。 そのため登場したのが RAID-5 です。 RAID-5 はパリティを各ディスクに分散させてしまい、パフォーマンスも 向上しようと言うものです。 *** RAID 5 ***
HDD-1HDD-2HDD-3
データー1データー2パリティ
データー3パリティデーター4
パリティデーター5データー6
となります。 これなら、パリティも分散されて、パフォーマンスも期待できます。 なお、こちらも RAID コントローラーが必要です。 RAID-3 と RAID-5 に関しては、分かり易くするために、 簡略化して書いていますので、厳密にはちょっと違いますので、 アドミニストレーターや、SEの方、この点に関してのみ、 ツッコミは勘弁してください(笑) それでも良いから説明してくれ。と言う方は、れす ください。

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