CPUアプグレードInfo
警告ここに書かれてあることを実行し、パソコン本体に
いかなる支障をきたしても当方は一切感知しません。
また、これらの事を行った結果、本体の破損等に至ってもメーカー
保証対象外となることに注意し、本人の責任において行ってください。
上記の事をわきまえた上で、かわいいパソコンたちをアップグレード
しましょう。
ここに記載されている事を行うにあたって、以下のものを準備しました。
ペルチェ素子付きCPUクーラー | |
MTC-40001 | クロック変換ソケット(Socket 5/7) |
Cyrix変換ソケット(Socket 5/7) | I/O Data製アップグレードキットより |
ADAPTER CPU 5 TO 3 VOLT | Friend Tech製(Socket 1) |
PL-Pro/MMX | VRMソケット兼ソケット7−>5コンバータ Power Leap製 |
これらすべてが必要ではありませんが、マザーによっては必要となる
ことが多いです。とくに、MTC-40001やペルチェ付きCPUク
ーラーは重宝します。
PentiumPro (ソケット8)& スロット1
Pentium Pro & Pentium II系のアップグレード案内です。このシリーズは主に3種類の
タイプにマザーが以下のように分類できます。
ソケット8:
Penrium Proのみの対応で、ベースクロックは60/66MHzのみのものがほとんど。 CPU次第でオーバーマルチは対応する。今後シェアは減少に向かうが、L2キャッシュ が1:1のためPentiumIIに比べて高速なことと、コプロがPentiumIIより実動作で高速 なため、現在も利用価値は高い。また、MMX・ODPの発売予定も手伝って、いまはMMX を使用しないならば結構お買い得なことも。
オーバーマルチは初期のPentiumPro200MHzチップでは3.5・4倍設定があり、 233・266MHzまで強制冷却で動作報告もあり、私自身も233MHzまでは安定動作確認。 240MHzを超える場合は、放熱がすごいため長時間の使用に耐えるだけの安定した温度 管理が必要。だが、Win95などでのベンチを見る限り、233・266動作させると、スロット1 60/66MHzクロック版の300MHzオーバーに匹敵する演算も可能なため、結構コスト パフォーマンスは高い。
スロット1:
98年夏現在でよく使用されているマザーボード。クロックは60/66MHzが基本で、
オーバークロックを持つものも存在する。PCIチップセットは440FXが主流。ソケット8−>
スロット1の変換ソケットでマザーボードによってはPentiumProを使用可能な場合もある。
現在発売されているチップは、
Pentium II 233・266・300・333MHz版
Pentium II Celeron 266・300MHz版
の6種類が販売されている。Celeronシリーズは今後インテルがローエンドCPUと捉えて いるCPUでPentium IIのL2キャッシュを持たないタイプで、発熱量も従来シリーズよりも 少ないようだ。今後Celeron対応のL2キャッシュをオンボード化したマザーボードに期待か?! これらはPC-100での使用に耐えるチップも多く、オーバークロックでの使用報告も多いので この辺は無難な選択か?
スロット1 PC−100:
98年春販売開始されたばかりの100MHzベースクロックのマザーボード。このタイプ
はCPUと連動してオーバーマルチを規制しているようである。現在、3.5倍・4倍クロック
の350・400MHzクロック動作のものが販売されている(98年6月現在)、今後450MHz
クロックのものが販売開始される予定。
100MHzベースクロックは魅力だが、まだメモリー周りが遅いのか、その性能を生かしき
れていないような報告を見かける。また、CPUは350・400MHz(3.5・4倍クロック)のもの
で今後450MHzのものが販売されるようだが、66MHzベースのPentium IIをオーバー
クロックでの使用可能報告も多いため、すべてPC−100ベースの器材で組み立てるのは
現在ではあまり賢い選択ではないかもしれない。
チップセットは440BXを使用しているが、オーバーマルチが事実上できないためCPUを
正規の使用でアップグレードし安定した動作を考えるのはかなり高くつくとおもわれる。
・今後、スロット2での規格変更や、Celeronチップ自体のソケット販売などの話しもでている
ことから、この夏はWindows98、NT5.0βの動向をみながらソフトの負荷状態にあわせて
必要最低限のアップグレードにとどめるのがよいのではないだろうか。
Socket 5・7 のアップグレード
AMD−K6/PR2−200 ・CPU自体はソケット7のピン配列ですので、ソケット5のマザーには基本として装着できませ ん。装着する場合はソケット7−>5の変換用CPUゲタが必要です。また、VRMソケットも 必需品です。 ・CPUのピン配列がおそらくCyrixと同じであるため、PC98では装着してもマザーが対 応していないため全く動作しない。そのため、動作させるにはCyrix6x86−166GP+ 対応のソケットが必要。 ・電圧はDUAL電圧を使用しているため、MMX未対応マザーの多くはVRMソケットをCPU ゲタとして購入する必要がある(安定して動作させる&熱の発生を押さえる)。 ・これで基本として動作するはずです。私のところは動作しました。長期的に利用する場合は本体 内にこもる熱処理のため別途ファンが必要になる本体もあります。 インテル製 MMX Technology P55C&ODP ・インテルより配布されている'Intel OverDrive Processor Diagnostics Diskette v1.0'MMX・ BIOS調査をPC−9821XA10/K12に対して行ったところ、すべて動作可能と診断 される。 ・MMXはP54CではBIOSーROMのアップグレードが必要な基盤が存在するが、その場合、 初めのROMが起動しないことがあるため、インテルより配布されているBIOS・MMX対応 チェッ カーで購入前に調査した方が無難(AT互換機種)。 ・MMX・ODP(BPODPMTシリーズ)は基本的にMMX・CPUと全く同じで、MMX・ CPU非対応かつBIOSアップグレード必要機種ではBIOSアップグレードまで使用不可。 ・Pentium 200MMXは基本としてP54C基盤で動作する。ただし、200MHz (3倍)モードでは動作しないマザーが多く、166MHz(2.5倍速)モードでは動作する。 ・PC−9821XA10でMMX・CPU/ODP動作確認したところNT4.0は動作する 模様。ただし、Win95&Win3.1においてPCIディスプレイドライバーに不具合を 生じ、ハングアップ。また、Win95ではEMM386.EXEでハングアップしている。 これらがMMXCPU対応になればWin95(4.00.950、4.00.950a)上 でも動作すると思われる。
Socket5/7一般ソケット5/7共通に確認できたことをまとめますと以下のようになります。ただし、これらは 私の所で確認したものおよびこうしたことを行っている方からのレポート等で作成しましたので、 参考程度にとどめておいてください。 ・ベースクロック66MHzでは70nsのRAMは付いてこないマザーが多く、通常60nsで なければ動作しない。 オーバークロック オーバークロックは基本としてPC98には存在しませんが、まだAT用のアップグレードページを 作成していませんので、こちらに記載しておきました。 ・ベースクロック75MHzは本来Cyrix 6x86−P200+GPの設定だが、インテル でも動作可能である。ただし、オーバークロックは発熱量がおおくなるため熱暴走を防ぐ手だて をしない限り行わない、もしくは行っても75MHzにとどめるべき。 ・ベースクロック83MHzを動作させるためには、熱処理はもちろんのこと、50nsのEDO SIMM等の高速なRAMが要求され、さらにPCIバスにも依存するもよう。 ・Intel系のCPUはオーバークロックに良く耐える。Pentium200MHzはクロッ ク75MHzの225MHzでもヒートシンクしだいで安定動作をしました。また、83MHz *3の249MHzモードでも熱暴走さえ防げばどうさすることが多い。 ・Cyrix・AMDはオーバークロックでは殆ど動作しない。 ・ASUSとSpaceWalkerのマザーは75MHzで動作しましたただし、SpaceW alkerの方は購入前にチェックし なければ、Pentium 200MMXに対応してい ないマザーが出回っているようです。 ・83MHzオーバークロックはASUSでしか試していませんが、公式に83MHz設定が存在 するわけではないため、実験的にしか使用しない方がよいでしょう。
PC-9821XA16/WCPU:Pentium 166MHz Socket 7 この基盤ではVREが搭載されているものの、電源電圧を変更できないものもある模様。実際に アップデートを行うのは簡単だが、できれば電圧変更のためVREソケットを別途購入した方がよ い。そのほかはXA10/K12と同じようだ。
PC-9821XA10/K12(G8VWV基盤) CPU:Pentium 100MHz Socket 5 このマザーは結構CPUを選ばなくてすみました。ただし、販売時期によってマザーが異なるた め注意が必要です。 K6に関してはCyrixソケット・VRMソケット等が必要。詳しくは、K6−PR2/200 動作レポートを参照してください。 マザーボードの種類 PC9821Xa/C G8TTY <- 第一世代マザー PC9821Xa/K RG8VAZ G8VSU G8VWV <- 第二世代マザー PC9821Xa/W G8WGS <- 第三世代マザー PC9821Xv/W G8WTH <- 第三世代マザー 等が存在しています。G8TTY以外はクロック変更JPが存在するようなので、問題はありませんが G8TTYではJPの所を自分で工夫するしかないそうです。 私のマザーでは日本国内でXa用に販売されているPODP3V166が入手できなかったため、 米国内で販売されているぽDP3V150を入手。使用したところ166MHzで安定に動作しま した。 おそらくマザーボードによって安定動作しないため専用版を販売しているのだと思われます。 私の所で動作したCPUは以下のものです。ただし、専用ソケットの入手や、ペルチェ素子のお世 話になっていることが多いです。
Pentium 200MHz w/MMX | MTC40001との組み合わせで166MHzで動作 |
PODP3V150 | >166MHzで動作しました(OC) |
Pentium 90MHz | ES版と思われるCPUを入手動作確認しました |
Pentium 100MHz | もとのCPUです。 |
Pentium 120MHz | MTC40001との組み合わせで133MHz動作(OC) |
Pentium 133MHz | MTC40001との組み合わせで133MHz動作 |
Cyrix 6x86-P120+GP | Cyrix下駄の組み合わせで100MHz動作 |
Cyrix 6x86-P150+GP | Cyrix下駄の組み合わせで120MHz動作 |
IBM 6x86-P120+ | Cyrix下駄の組み合わせで100MHz動作 |
IBM 6x86-P166+ | Cyrix下駄の組み合わせで120MHz動作,133MHzでは動作せず。 |
AMD 5k86-P75 | クロック75MHz設定で動作(50MHz*1.5) |
AMD 5k86-P90 | クロック90MHz設定で動作(60MHz*1.5) |
AMD K6-PR2/200 | Cyrix下駄・VRM下駄でクロック66*3の設定で動作 |
・(OC) : オーバークロック
PC-9801BX/BX2/BS2CPU:i486SX20/25/33 Socket 1 まずこの本体ではODPシリーズしか搭載できないため、 アップグレードは非常に制限されます。実際には DX2ODP50 DX2ODP66 DX4ODP75 DX4ODP10 がその対象になり、動作可能です。このときODPRは動作しません また、AMD5x86の搭載にはAMD5x86シリーズ等をODP として認識させるソケットが別に必要になり、このソケットとの組み 合わせで、最大80・100・133MHz(本体クロックの4倍) までアップグレード可能です。このときはできるだけヒートシンク を使用した方がよいでしょう。
PC-9801BX3CPU:i80486SX33 Socket 3 このタイプはCPU・ODP・ODPRのいずれも動作可能で、かつ ソケット3なためPODP5V63・83が動作可能です。私の所で は以下のものが動作確認できました。 i486SX25 i486SX33 i486SX2-50 i486DX33 i486DX2-50 i486DX2-66 DX2ODP50 DX2ODPR-25 AMD Am486 SX2-66 AMD Am486 DX2-66 PODP5V63 PODP5V83 ただし、PODP5V63ではオーバークロックとなるため、動作が不安定に なるマザーもあり、おすすめできませんが動作することもあります。 また、AMD5x86の搭載にはAMD5x86シリーズ等をODP として認識させるソケットが別に必要になり、このソケットとの組み 合わせで、最大133MHz(本体クロックの4倍)までアップグレ ード可能です。このときはできるだけヒートシンクを使用した方がよ いでしょう。
PC-9801BX4i486DX2-66/AMD Am486DX2-66 Socket 3 まず、BX3と事なりCPU・ODPRの一部は動作しません。こ の点ではBX3の方がアップグレードには適しています。また、イン テルの搭載されているマザーとAMDの搭載されているマザーが存在 し、私自身目にしています。 どちらのマザーにおいてもPODP5V83まで動作可能ですが、 若干相性問題があるらしく、私の所でみかけた4台程はすべて動作し ましたが、問題をおこすマザーもあるそうです。 動作確認できたものは以下のものです。 DX2ODP50 DX2ODPR-25 PODP5V63 PODP5V83 そのほかDX2タイプのCPU等は動作したと思いますが、古い タイプのCPUでは動作しないものがあります。たとえば、DX33 などは動作しませんでした。しかしながら、DX33をつんでも動作 が遅くなるだけですのであえて搭載する必要はないでしょう。 PODP5V63ではオーバークロックとなるため、動作が不安定になるマ ザーもあり、おすすめできませんが動作することもあります AMD5x86の搭載にはAMD5x86シリーズ等をODPとし て認識させるソケットが別に必要になり、このソケットとの組み合わ せで、最大133MHz(本体クロックの4倍)までアップグレード 可能です。このときはできるだけヒートシンクを使用した方がよいで しょう。
知っておくと便利・I/O Data製Cyrix5X86シリーズでWin95の動作不良の解消 PK586.COMをCONFIG.SYS内で以下のように定義することで 解消できる。
DEVICE=PK586.COM /BTB- /R STK- /B
・PC9821でシステム起動時にクロック等を表示させる方法。 'カナ'・'CAPS'キーをONのまま'CTRL'+'GRAPH'を押しながらリセット BEEP音がなったら'CTRL'キーを放す するとITFモードで起動し、画面にクロックが表示される。ただし、 本体バージョンによっては正常に表示されない場合もある。これは、 この機能はジャンパースイッチを読み取りクロックとの計算で求めて いるだけなので、本体マザーが対応しているCPU以上を搭載しても 変わらない。また、MTC40001等を使用している時も変化しない。 この機能でクロックを計測しているわけではありませんので、念のため。