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5.5.4 数値変換

DDSKK は、数字を含む見出し語を様々な候補に変換することができます。 例えば、見出し語 ‘だい12かい’ を変換すると ‘第12回’、 ‘第一二回’、‘第十二回’ といった候補を挙げます。

この節では、このような候補を辞書に登録する方法を説明します。基本は、 数字の部分を ‘#’ で置き替えることです。辞書 SKK-JISYO.L のエ ントリーから具体例を見てみましょう。

だい#かい /第#1回/第#0回/第#2回/第#3回/第 #0 回/

だい12かい’ のような数字を含む見出し語を変換した場合、見出し 語の中の数字の部分は自動的に ‘#’ に置き換えられますの で、辞書エントリーの左辺(つまり見出し語) ‘だい#かい’ にマッチします。

辞書エントリーの右辺の ‘#1’、‘#2’ などは「どのように数字を加工 するか」のタイプを表します。以下、各タイプについて説明します。

#0

タイプ 0。無変換。入力されたアスキー文字をそのまま出力します。例えば、 ‘第12回’ のような変換を得るために使います。

#1

タイプ 1。全角文字の数字。‘12’ を ‘12’ に変換します。

#2

タイプ 2。漢数字で位取りあり。‘1024’ を ‘一〇二四’ に変換しま す。

#3

タイプ 3。漢数字で位取りなし。‘1024’ を ‘千二十四’ に変換しま す。

#4

タイプ 4。数値再変換。見出し語中の数字そのもの 53をキーとして辞書を再検索し、 ‘#4’ の部分を再検索の結果の文字列で入れ替えます。これについては後で 例を挙げて説明します。

#5

タイプ 5。小切手や手形の金額記入の際用いられる表記で変換します。例えば、 ‘1995’ を ‘壱阡九百九拾伍’ に変換します。(これを大字と言います。)

#8

タイプ 8。桁区切り。‘1234567’ を ‘1,234,567’ に変換します。

#9

タイプ 9。将棋の棋譜の入力用。‘全角数字 + 漢数字’ に変換します。こ れについては後で例を挙げて説明します。

以下にいくつか例を示します。辞書に

# /#3/

というエントリがあるときに、

Q 1 0 0 2 0 0 3 0 0 4 0 0 5 0 0 SPC

と入力54 すれば、‘百兆二千三億四十万五百’ と変換されます 55

辞書に

#m#d /#0月#0日/

というエントリがあるときに、/ 2 m 2 5 d SPC と入力すれば、 ‘2月25日’と変換されます 56

辞書に

#kin /#9金/

というエントリがあるときに、/ 3 4 k i n SPC と入力すれば、 ‘3四金’と変換されます。

辞書に

p# /#4/
125 /東京都葛飾区/

というエントリがあるときに、/ p 1 2 5 SPC と入力すれば、見出 し語 ‘p125’ の候補が ‘#4’ なので、見出し語の数字部分の ‘125’ に対し辞書が再検索され、‘東京都葛飾区’ と変換されます。

最後に、実際に登録する例を 1 つ挙げます。‘2月25日’を得るために、

Q 2 g a t u 2 5 n i t i SPC

と入力したときに、辞書に見出し語

#がつ#にち /#1月#1日/

がないときは、辞書登録モードのプロンプトは、‘#がつ#にちとなります。 全角数字のタイプは、‘#1’ なので、 ‘#1月#1日 をミニバッファで作り登 録します。

タイプを覚えている必要はありません。ちゃんと、ウィンドウが開かれて説明が 表示されます。

ユーザ変数: skk-num-convert-float

この変数の値を non-nil に設定すると、浮動小数点数を使った見出し語 に対応して数値変換を行います。ただし、辞書において

#.# /#1.#1/#0月#0日/

などの見出し語が使用できなくなります。

ユーザ変数: skk-show-num-type-info

Non-nil であれば、辞書登録モードに入るのと同時に変換タイプの案内を 表示する。デフォルトは t です。

ユーザ変数: skk-num-grouping-separator

タイプ 8 (‘#8’) で使用する記号。デフォルトは ‘,’。

ユーザ変数: skk-num-grouping-places

タイプ 8 (‘#8’) について、何桁毎に区切るのかを数値で指定する。デフォルトは 3。

ユーザ変数: skk-use-numeric-conversion

この変数を nil に設定すると、本節で説明した数値変換の機能を全て 無効にします。


Footnotes

(53)

p125’ という見出し語であれば、その数値部分である ‘125’ が再変換の見出し語となります。

(54)

または / 1 0 0 2 0 0 3 0 0 4 0 0 5 0 0 SPC

(55)

SHIFT キーを伴って数字を入力し始めることはできないので、Q または / で▽モードに入る必要があります。

(56)

m’ や ‘d’ などアスキー文字を見出し語として入 力する場合は / キーを最初に入力して SKK abbrev モードに入ってから 入力する必要があります。 See SKK abbrev mode.


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