`MAKEIT.BAT' の編集とインストール [README.w32.ja] Windows 95, Windows 98, Windows Me, Windows NT, Windows 2000, Windows XP, Windows Vista, Windows 7 の各オペレーティングシステムの上で動く Emacs に DDSKK をインストールする方法を解説します。 Yuh Ohmura NAKAJIMA Mikio/中島幹夫 同梱の INSTALL 及び README も必ずご覧下さい。 * 前置き ** Emacs 20 / Meadow 1.15 APEL をインストールした上で DDSKK 14.1 をインストールしてください。 ** Emacs 21 / Meadow 2.11 APEL をインストールした上で DDSKK 14.4 をインストールしてください。 ** Emacs 22 以降 / Meadow 2.20 / Meadow 3.00 APEL のインストールは不要です。 DDSKK 最新版をインストールしてください。 ** Emacs 24.3 以降 DDSKK 14.4 では isearch の不具合があります。DDSKK 15.1 をインストールしてください。 ** Emacs 24.4 以降 NTEmacs 24.4 は、同 24.3 と比べてディレクトリ構成が異なります。DDSKK 15.2 をインストールしてください。 * Meadow/NTEmacs 以下は Meadow 2.10 を例に解説します。他の環境についても十分参考になる ように記述します。Meadow は c:/meadow にインストールされていると仮定します。 ** gzip, make, tar などの準備 SKK のインストールには gzip, make, tar の各プログラムを使います。 これらを入手する手段は、例えば http://sourceforge.net/projects/unxutils などがあります。 UnxUtils.zip をダウンロード・展開して、例えば c:/UnxUtils に置いたと仮定し、 ~/.emacs に以下のように設定します。 (setenv "PATH" (format "%s;%s;%s" "c:\\UnxUtils\\bin" "c:\\UnxUtils\\usr\\local\\wbin" (or (getenv "$PATH") ""))) (setenv "SHELL" "sh.exe") これで shell モード (M-x shell) が使えるようになります。 コマンドへのパスを確認する場合は、shell モードで % type make などを実行します。 なお、cygwin を導入している環境では、上記設定ではなく cygwin の設定をし て下さい。 ** SKK のインストール *** gzip, make, tar コマンドを使う場合 **** SKK の展開(解凍) SKK ディストリビューションを上記の tar.exe を用いて展開します。 % cd c:/tmp % gunzip ddskk-14.3.tar.gz % tar xvf ddskk-14.3.tar % cd ddskk-14.3 **** SKK 辞書の取得 以下をダウンロードします。 http://openlab.jp/skk/dic/SKK-JISYO.L.gz これを gunzip で展開して ddskk のソースの dic というディレクトリに置き ます。 **** SKK の インストール設定 まず、shell モードで以下を実行します。 % make what-where EMACS=c:/meadow/bin/Meadow.exe 各種ファイルのインストール先が出力されます。これを見て問題なければ、そ のままインストールに進みます。もし問題があれば、SKK-CFG というファイル を編集して設定します。このファイルには ;;; Meadow 2.10 または 3.00-dev の設定例: というのを特に設けていますので、これを雛形に編集してください。 **** SKK の インストール shell モードで以下を実行します。 % make install EMACS=c:/meadow/bin/Meadow.exe *** makeit.bat を使う場合 Daredevil SKK には make コマンドの代わりに使える makeit.bat というファイ ルを収録しています。 **** SKK 本体、辞書の取得と展開 適当な方法で展開します。SKK-JISYO.L を、本体を展開した dic というサブディ レクトリに置きます。 **** makeit.bat の編集 makeit.bat を自分の環境に合わせて編集します。 EMACS は御自分の Emacs のフルパスを指定します。上の例では、 EMACS=c:\meadow\bin\Meadow.exe その他の設定は、SKK-CFG で行います。この点は make コマンドを使う場合と 同様です。 **** makeit.bat の実行 makeit.bat を使う時の注意点は、DOSPROMPT のプロパティで、環境変数のメモ リ割り当てが自動になると、環境変数が設定できないので、適当な値 (2048と か) を入れておく必要があります。 Windows のコマンドプロンプトで makeit.bat のあるディレクトリに移動しま す。 c:\>cd tmp c:\tmp>cd ddskk-14.3 `what-where' を引数として makeit.bat を実行すると C:\tmp\ddskk-14.3>makeit what-where インストール先が確認できます。 `install' を引数として makeit.bat を実行すると C:\tmp\ddskk-14.3>makeit install バイトコンパイルとインストールが実行されます。 なお、DEFAULT_MAKE_ARG に install と記述しておくことで、次回からは MAKEIT.BAT をダブルクリックするだけでインストールが可能となります。 適宜指定が終った makeit.bat は、下記のいずれかのファイルとしてコピーしてお く次回はそちらを優先して実行されます。(アップグレードの際に makeit.bat を 再編集する必要がなくなります) 優先順に: 1-1. %HOME%\.elispmk.skk.bat 1-2. %HOME%\elisp\elispmk.skk.bat 1-3. %HOME%\config\elispmk.skk.bat 1-4. c:\Program Files\Meadow\elispmk.skk.bat 1-5. c:\Meadow\elispmk.skk.bat 1-6. d:\Meadow\elispmk.skk.bat 2-1. %HOME%\.elispmk.bat 2-2. %HOME%\elisp\elispmk.bat 2-3. %HOME%\config\elispmk.bat 2-4. c:\Program Files\Meadow\elispmk.bat 2-5. c:\Meadow\elispmk.bat 2-6. d:\Meadow\elispmk.bat *** 対話的インストーラを使う場合 DDSKK 14.3 では対話的インストーラを追加しました。 1. M-x dired とタイプして dired を起動します。このときディレクトリを 問われますので、例えば /tmp/ddskk-14.3 と指定します。 2. ディレクトリ一覧が表示されますので SKK-MK にカーソルをあわせます。 3. `L' (大文字のエル) をタイプして dired-do-load を実行します。 プロンプト `Load SKK-MK?' には y を答えます。 4. これ以降はインストーラからの質問に答えてください。 5. Emacs を再起動すると DDSKK が使えます。 *** load-path への追加 APEL の時と同様、ふつうは load-path の設定は自動で、ユーザがする必要は ありません。 *** .emacs への追加 最初に起動をテストする際は、~/.emacs への設定はなにも必要ありません。 C-x C-j または M-x skk-mode で起動し、入力できることを確認します。 * Windows 上で動く SKK サーバ Windows で利用できる SKK 辞書サーバには次のようなものがあります。 ** wskkserv Windows 上で動作する skkserv です。 (http://www.tatari-sakamoto.jp/wskkserv.jis.html) http://homepage3.nifty.com/monjya/wskkserv.jis.html から入手できます。 ** wceSKKSERV 複数辞書検索が可能な Windows 系 OS 用の skk サーバです。 (http://ms.megadriver.yi.org/~fumi/wceskkserv/) http://www.megadriver.info/~fumi/wceskkserv/ から入手できます。 ** cygwin を利用してソースからコンパイルして利用する cygwin が使用できる環境では skkserv を直接コンパイルして使用すること ができます。skkserv は http://openlab.jp/skk/skk/skkserv/ から入手できます。 また、cygwin で GNU inetutils をインストールしている場合 dbskkd を利用することもできます。 http://www.cygwin.com から入手できる setup.exe を利用するとインストールできます。 なお、inetutils の設定については、 /usr/doc/Cygwin/inetutils-1.3.2.README を参照して下さい。また、dbskkd は http://www.ne.jp/asahi/bdx/info/software/jp-dbskkd.html から入手できます。 ** スクリプト言語で実装されたサーバ ruby が使用できるならば、 rskkserv が使用できます。 rskkserv は http://sourceforge.jp/projects/rskkserv/ から入手できます。 * Windows 上で動く SKK 実装 Windows 上で動作する SKK ライクの IME があります。 ** skkime 設定がある程度 elisp でできるようになっていることと、SKK と共通の辞書 が使用できます。 (http://www.tatari-sakamoto.jp/skkime.jis.html) http://homepage3.nifty.com/monjya/skkime.jis.html ** SKK日本語入力FEP そのまま引用させていただきます。 「SKK日本語入力FEPはWindows用の日本語入力ソフトです。 インストールするとWindowsのすべてのアプリケーションに作用し、 SKK方式による日本語のかな漢字変換入力が可能になります。」 http://coexe.web.fc2.com/programs.html ** corvus-skk CorvusSKK works as Text Input Processor (TIP) on Text Services Framework (TSF). http://code.google.com/p/corvus-skk/ Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。 Local variables: mode: outline end: