# -*- coding:utf-8 mode:org -*- #+TITLE: MAKEIT.BAT の編集とインストール [README.w32.ja] #+STARTUP: showall #+TEXT: この文章は org-mode で記述されています。 #+TEXT: Emacs上でこの文書を開き、C-c C-e h h とすることで html のドキュメントが生成されます。 #+OPTIONS: H:4 toc:nil #+AUTHOR: Yuh Ohmura , NAKAJIMA Mikio/中島幹夫 Windows Vista, 7, 8.1 の各オペレーティングシステムの上で動く Emacs に DDSKK をインストールする方法を解説します。 同梱の INSTALL 及び README.md も必ずご覧下さい。 ---------- * 前置き ** MELPA を利用したインストール INSTALL.MELPA.md をご覧下さい。 ** Emacs 21 以前 DDSKK 14.2 以降は Meadow 2 (Emacs 20) はサポート対象外です。 Meadow 2 (Emacs 20) のユーザは DDSKK 14.1 をお使いください。 DDSKK 15.1 以降は Meadow 3(Emacs 21) はサポート対象外です。 Meadow 3 (Emacs 21) のユーザは DDSKK 14.4 をお使いください。 なお、Meadow は現在開発が止まっており、すでに Meadow を利用中でない限りは、最新の Emacs を使用することを推奨します。 ** Emacs 22 以降 DDSKK 最新版をインストールしてください。 ** Emacs 24.3 以降 DDSKK 14.4 では isearch の不具合があります。DDSKK 15.1 をインストールしてください。 ** Emacs 24.4 以降 NTEmacs 24.4 は、同 24.3 と比べてディレクトリ構成が異なります。DDSKK 15.2 をインストールしてください。 ---------- * Emacs 24.4 以下は Emacs 24.4 を例に解説します。他の環境についても十分参考になるように記述します。Emacs は #+BEGIN_SRC c:\usr\Emacs #+END_SRC にインストールされていると仮定します。 ** gzip, make, tar などの準備 SKK のインストールには gzip, make, tar の各プログラムを使います。 これらを入手する手段は、例えば #+BEGIN_SRC http://sourceforge.net/projects/unxutils #+END_SRC などがあります。 UnxUtils.zip をダウンロード・展開して、例えば #+BEGIN_SRC c:\UnxUtils #+END_SRC に置いたと仮定し、 ~\.emacs.d\init.el に以下のように設定します。 #+BEGIN_SRC emacs-lisp (setenv "PATH" (format "%s;%s;%s" "c:\\UnxUtils\\bin" "c:\\UnxUtils\\usr\\local\\wbin" (or (getenv "$PATH") ""))) (setenv "SHELL" "sh.exe") #+END_SRC これで shell モード (M-x shell) が使えるようになります。 コマンドへのパスを確認する場合は、shell モードで #+BEGIN_SRC % type make #+END_SRC などを実行します。 なお、cygwin を導入している環境では、上記設定ではなく cygwin の設定をして下さい。 ** SKK のインストール *** gzip, make, tar コマンドを使う場合 **** SKK の展開(解凍) SKK ディストリビューションを上記の tar.exe を用いて展開します。 #+BEGIN_SRC % cd c:/tmp % gunzip ddskk-15.2.tar.gz % tar xvf ddskk-15.2.tar % cd ddskk-15.2 #+END_SRC **** SKK 辞書の取得 以下をダウンロードします。 http://openlab.jp/skk/dic/SKK-JISYO.L.gz これを gunzip で展開して ddskk のソースの dic というディレクトリに置きます。 **** SKK の インストール設定 まず、shell モードで以下を実行します。 #+BEGIN_SRC % make what-where EMACS=c:\usr\Emacs\bin\emacs.exe #+END_SRC 各種ファイルのインストール先が出力されます。これを見て問題なければ、そ のままインストールに進みます。もし問題があれば、SKK-CFG というファイル を編集して設定します。 **** SKK の インストール shell モードで以下を実行します。 #+BEGIN_SRC % make install EMACS=c:\usr\Emacs\bin\emacs.exe #+END_SRC *** makeit.bat を使う場合 Daredevil SKK には make コマンドの代わりに使える makeit.bat というファイ ルを収録しています。 **** SKK 本体、辞書の取得と展開 適当な方法で展開します。SKK-JISYO.L を、本体を展開した dic というサブディ レクトリに置きます。 **** makeit.bat の編集 makeit.bat を自分の環境に合わせて編集します。 EMACS は御自分の Emacs のフルパスを指定します。上の例では、 #+BEGIN_SRC EMACS=c:\usr\Emacs\bin\emacs.exe #+END_SRC その他の設定は、SKK-CFG で行います。この点は make コマンドを使う場合と同様です。 **** makeit.bat の実行 Windows のコマンドプロンプトで makeit.bat のあるディレクトリに移動します。 #+BEGIN_SRC c:\>cd tmp c:\tmp>cd ddskk #+END_SRC what-where を引数として makeit.bat を実行するとインストール先が確認できます。 #+BEGIN_SRC C:\tmp\ddskk>makeit what-where #+END_SRC install を引数として makeit.bat を実行するとバイトコンパイルとインストールが実行されます。 #+BEGIN_SRC C:\tmp\ddskk>makeit install #+END_SRC なお、DEFAULT_MAKE_ARG に install と記述しておくことで、次回からは MAKEIT.BAT をダブルクリックするだけでインストールが可能となります。 適宜指定が終った makeit.bat は、下記のいずれかのファイルとしてコピーしてお くと次回はそちらが優先して実行されます。(アップグレードの際に makeit.bat を 再編集する必要がなくなります) 優先順に: #+BEGIN_SRC 1-1. %HOME%\.elispmk.skk.bat 1-2. %HOME%\elisp\elispmk.skk.bat 1-3. %HOME%\config\elispmk.skk.bat 1-4. c:\Program Files\Meadow\elispmk.skk.bat 1-5. c:\Meadow\elispmk.skk.bat 1-6. d:\Meadow\elispmk.skk.bat 2-1. %HOME%\.elispmk.bat 2-2. %HOME%\elisp\elispmk.bat 2-3. %HOME%\config\elispmk.bat 2-4. c:\Program Files\Meadow\elispmk.bat 2-5. c:\Meadow\elispmk.bat 2-6. d:\Meadow\elispmk.bat #+END_SRC *** 対話的インストーラを使う場合 DDSKK 14.3 以降では対話的インストーラを追加しました。 1. M-x dired とタイプして dired を起動します。このときディレクトリを問われますので、例えば /tmp/ddskk-14.3 と指定します。 2. ディレクトリ一覧が表示されますので SKK-MK にカーソルをあわせます。 3. L (大文字のエル) をタイプして dired-do-load を実行します。 プロンプト Load SKK-MK? には y と答えます。 4. これ以降はインストーラからの質問に答えてください。 5. Emacs を再起動すると DDSKK が使えます。 *** ~\.emacs.d\init.el への追加 最初に起動をテストする際は、~\.emacs.d\init.el への設定はなにも必要ありません。 C-x C-j または M-x skk-mode で起動し、入力できることを確認します。 ---------- * Windows 上で動く SKK サーバ Windows で利用できる SKK 辞書サーバには次のようなものがあります。 ** wskkserv Windows 上で動作する skkserv です。 (http://www.tatari-sakamoto.jp/wskkserv.jis.html) http://homepage3.nifty.com/monjya/wskkserv.jis.html ** wceSKKSERV 複数辞書検索が可能な Windows 系 OS 用の skk サーバです。 (http://ms.megadriver.yi.org/~fumi/wceskkserv/) http://www.megadriver.info/~fumi/wceskkserv/ ** cygwin を利用してソースからコンパイルして利用する cygwin が使用できる環境では skkserv を直接コンパイルして使用することができます。skkserv は http://openlab.jp/skk/skk/skkserv/ から入手できます。 また、cygwin で GNU inetutils をインストールしている場合dbskkd を利用することもできます。 http://www.cygwin.com から入手できる setup.exe を利用するとインストールできます。 なお、inetutils の設定については、 /usr/doc/Cygwin/inetutils-1.3.2.README を参照して下さい。また、dbskkd は http://www.ne.jp/asahi/bdx/info/software/jp-dbskkd.html から入手できます。 ** スクリプト言語で実装されたサーバ ruby が使用できるならば、 rskkserv が使用できます。 http://sourceforge.jp/projects/rskkserv/ ---------- * Windows 上で動く SKK 実装 ** SKK日本語入力FEP そのまま引用させていただきます。 > SKK日本語入力FEPはWindows用の日本語入力ソフトです。 > インストールするとWindowsのすべてのアプリケーションに作用し、SKK方式による日本語のかな漢字変換入力が可能になります。 http://coexe.web.fc2.com/programs.html ** corvus-skk CorvusSKK works as Text Input Processor (TIP) on Text Services Framework (TSF). http://code.google.com/p/corvus-skk/ --------- Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。 #+END: