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あなたは、「ImageTrimmer User's Manual」と題するこの文書のテキスト部分を、フリーソフトウェア財団発行の GNU Free Documentation License Version 1.2が定める条件の下で複製、頒布、あるいは改変することができます。
(1)ImageTrimmerについて、(2)著作権、(3)再頒布または変更する場合の注意、(4)連絡先、(5)ホームページ
ImageTrimmerは、矩形で選択した画像中の目的部分を残し、矩形の余白部分を切り捨てる(トリミングする)プログラムです。余白部分を切り捨てるといっても、プログラムの実際の処理は次の画像のように矩形部分を切り出しており、オリジナルファイルには一切操作を行いません。
上の絵は Pierre-Auguste Renoir (1841-1919) の "Portrait of Mademoiselle Legrand" (ルグラン嬢の肖像) です。
photo by (c) Michael Weinberg Photography http://michaelweinberg.com
矩形サイズ(トリミングサイズ)を固定しておいて、選択した画像のみを縮小することができますので、画像の特定領域をトリミングサイズいっぱいに入るように画像サイズを調整することができます。例えば、顔写真のトリミング等、自動処理には向かないトリミング作業に向いています。
一般的に、オリジナル画像とトリミングボックスの大きさがディスプレイの表示領域より大きい場合は、オリジナル画像中のトリミングボックスの配置をするのが困難です。ImageTrimmerは、このような、オリジナル画像とトリミングボックスがディスプレイの表示領域よりも大きい場合であってもトリミングが可能です。この能力は、大きな画像からコンピュータの壁紙を切り出すような用途に適しています。一例として、大きな画像の一部をトリミングする方法を説明します。まずは、以下の写真画像を見てください。
Photo by (c)Tomo.Yun http://www.yunphoto.net
この写真画像の実際の大きさは横2,928ピクセル、縦1,941ピクセルですが、横800ピクセル、縦530ピクセルに縮小表示しています。
ImageTrimmerで読み込んだ状態です。写真画像とトリミングボックスの両方が21%に縮小表示されているのがお分かりかと思います。チェックポイントは、Trimming boxセクションの、Auto Resizeがチェックされていることです。Auto Resizeがチェックされていると、画像の縮小に合わせて、トリミングボックスも縮小表示されます。トリミングボックスは縮小表示されますが、画像のトリミングは指定したサイズ(上記の例では、トリミングサイズは、横1,280ピクセル、縦1,024ピクセル)で行われます。大きな画像を縮小表示して全体を俯瞰し、トリミングボックスを好きな場所に移動して、好きな場所をトリミングできます。
上のは、トリミング後の写真画像です。実際の大きさは横1,280ピクセル、縦1,024ピクセルですが、横800ピクセル、縦600ピクセルに縮小表示しています。このように、ImageTrimmerは大きな写真画像から自分の希望する主体部分をトリミングする用途にも適しています。
ImageTrimmerはプログラムのソースコード(Borland Delphi Ver6用)が添付されたフリーソフトウェアです。ソースコードはGNU 一般公有使用許諾 Version 2 (GNU GPL Version 2)のもとで再利用可能です。
ImageTrimmerを構成するファイルは、Fumio Kawamataに著作権があるファイルと、他者に著作権のあるファイルに分類されます。
Fumio Kawamataに著作権があるファイルは GNU GPL Version 2 が定める条項に従って再頒布または変更することができます。
受け取ったままの状態であれば自由に再頒布できます。Fumio Kawamataに著作権のあるファイルについては、GNU 一般公有使用許諾バージョン2に従って再頒布したり、変更したりできます。他者に著作権のあるファイルのみを取り出して再頒布したり、変更したりする場合は各著作者に問い合わせてください。
雑誌の付録CD-ROM等に収録するのはご自由にどうぞ。事前あるいは事後の許諾を得る必要はありません。見本誌等はいただきません。
ImageTrimmerあるいはこの文書についての問い合わせは fumio@my.email.ne.jp までメールいただくか、http://kawamata-fumio.blogspot.com/ のImageTrimmerに関してのエントリーに対してコメントを書く形でお問い合わせください。
ImageTrimmerの最新版は http://openlab.jp/fumio/index-j.html からダウンロードしてください。
ImageTrimmerは、文字列"imagetrimmer_
"に続けて、バージョンを表す数字、そして文字列".zip"を組合せたファイル名で配布されます。例えば、バージョン1.6.0.1であれば、"imgetrimmer_1.6.0.1.zip"というファイル名で配布されます。Zip形式ファイルを展開するプログラムにより、配布ファイルを任意のディレクトリに展開してください。これでインストールは終わりです。
アンインストールする場合は、展開したファイルと、設定ファイル(ファイル名: ImageTrimmer.ini)を削除してください。設定ファイルは、環境変数「HOME」で指定した場所に保存されています。環境変数「HOME」が設定されていない場合は、ImageTrimmer.exeと同じディレクトリに保存されています。ImageTrimmerはレジストリは操作しません。
[File|Load]メニューを選択するか、[Load]ボタンをクリックして、画像を読み込みます。
画像の左上に描画されている矩形を「トリミングボックス」と呼びます。トリミングボックスはマウスでドラッグして移動することができます。また、カーソルキーで1ピクセルごとに移動することもできます。SHIFTキーを押しながらカーソルキーを押すと10ピクセルごとに移動することができます。
トリミングボックスを希望の場所に移動し、[File|Save as]メニューを選択するか、[Save as]ボタンをクリックして、トリミングボックスで選択した部分を保存します。
トリミングボックスのサイズを変更するには、[Edit|Set Trimming Size]メニューを選択します。
読み込んだ画像の大きさは、Image Sizeをプルダウンメニューでパーセンテージを選択するか、ルーペ(+印、あるいは-印)ボタンをクリックして調節できます。画像を拡大するときはCTRL+E、縮小するときはCTRL+Sキーを押して調節することもできます。
マウス右クリックで、トリミングボックスの中央部をマウスポインタの位置に移動させることができます。(Version 1.5までは、トリミングボックスの左上をマウスポインタの位置に移動させる仕様でした)。
トリミングボックスは、画像を縮小・拡大したときに、自動的に画像に追随します。(縮小・拡大する前の、トリミングボックスの中央位置を記憶し、縮小・拡大後のその位置がトリミングボックスの中央位置になるよう、トリミングボックスを自動的に移動します)。自動追随を無効にしたい場合は、[Option|Auto tracking]メニュー項目のチェックを外してください。
トリミングしたいサイズがディスプレイ画像のサイズを超えていて、全体を俯瞰しながらのトリミングが難しい場合は、「Trimming box」セクションの、「Auto Resize」をチェックすることで、画像の縮小に合わせて、トリミングボックスの表示も縮小することができます。トリミングボックスは縮小表示されますが、指定した大きさでトリミングされます。
プログラム作成のアドバイスをいただいたDelphiメーリングリストのメンバー各位に感謝します。写真画像の利用許可をいただいた Michael Weinberg Photography 様ならびに Yun 様に感謝します。