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4. パピーをどうやってインストールしますか

常時パピーをCD-ROMからブートしたくなければ、パピーをハードディスクにインストールすることができます。これは多少の準備が必要です。

4.1 インストールの準備

4.1.1 ハードディスク、パーティション、それからファイルシステム

ハードディスクは一つまたは数個のパーティションに分ける事ができます。一つのハードディスクに数個のパーティションを生成した場合、オペレーティングシステムから見れば数個のハードディスクになります。物理的にはパソコンの中は一つのハードディスクしかありませんが、ウィンドウズやリナックスから見れば数個の(バーチャル)ハードディスクになります。ウィンドウズではハードディスクにアルファベットを付けます(フロッピードライブとCD/DVDドライブにも)。通常では、第1番目のフロッピードライブは「A」を付け、ハードディスク(第1番目のパーティション)には「C」、CD-ROMドライブは「D」、第2番目のハードディスクパーティションは「E」、第3番目のハードディスクパーティションは「F」を付けます。それぞれのパーティションにはそれ自身のファイルシステムを持つ事ができ、ウィンドウズではNTFS(WindowsXP)かFAT32(Windows95、98)を使います。

リナックスでは1番目のハードディスクは「/dev/hda」か「/dev/sda」として割り当てられます。二つ目のハードディスクが付いているなら「/dev/hdb」か「/dev/sdb」として割り当てられます。パーティションは順番に番号付けられ、「1」から始まります。パーティションは「/dev/hda1」(ウィンドウズのCドライブに該当する)として割り当てられ、「/dev/hda2」(ウィンドウズのEドライブに該当する)として割り当てられ、「/dev/hda3」...の様に割り当てられます。 リナックスは「ext2」、「ext3」或いは「ReiserFS」の様な違ったファイルシステムの読み書きができます。しかし、ウィンドウズはこれらのファイルシステムは読めません。 その上、リナックスはウィンドウズのファイルシステムの読み書きができます。こんな事実があるから、「FAT32」のパーティションはウィンドウズとリナックスの間でのファイルの交換としては理想的です。

4.1.2 あなたのハードディスクをデフラグする

新しいパーティションを生成する前に、ハードディスクをまずデフラグし、既存のデータをそのパーティションの先頭に集まるようにします。方法は次の通りです:

4.1.3 パーティションを生成します

次にハードディスクのパーティションのファイルシステムとサイズのレイアウトを計画する必要があります。ウィンドウズの既存のパーティションの他に三つか四つのパーティションの生成をお勧めします。次の例では、ただ一つのウィンドウズパーティション(Cドライブ)だけを持っているとします。レイアウト計画後のハードディスクは次の様になります:

ウィンドウズはそのプログラムとデータと共に1番目のパーティションに常駐します。2番目のパーティション(1〜2GBのサイズをお勧め)はリナックスのファイルシステム(ext2かext3)を持っています。このパーティションにパピーがインストールされます。3番目のパーティション(あなたのパソコンのメモリーと同じサイズ)はリナックスのswapパーティションで、リナックスはswapファイルとして用います。4番目のパーティションは「FAT32」のファイルシステムを持ち、ウィンドウズとリナックス両方が認識できるパーティションです。このパーティション(約5GBのサイズをお勧め)はウィンドウズとリナックス両方からアクセスするファイルを置く所です。パピーの元で大量のデータを管理したければ(例えば音楽のコレクションや画像)、リナックスファイルシステム(ext2/ext3)の5番目のパーティションを生成するべきです。このファイルシステムはリナックスのみで、ウィンドウズからのアクセスはできません。

パーティションを生成するには、次の様に進んで下さい:

4.2 インストレーション

パピーのインストールは様々な方法があります:

256MB以上のRAMを持っているなら、「質素なインストール」をお勧めします(4.2.1章参照)。 256MB以下のRAMを持っているなら、「フルインストール」をすべきです(4.2.2章参照)。

4.2.1 Puppyユニバーサルインストーラを使った「Frugal install(質素なインストール)」

「質素なインストール」ではパピーCDのイメージをハードディスクにコピーします。ブート時、パピーをCDからブートするのと同じようにパピーをパソコンのメモリー(RAM)にロードしますが、CDと比べて、ハードディスクからのロードはより速いです。この為、「質素なインストール」ではCD-ROMからのブート(マルウェアからの保護)とハードディスクからのブートアップ(スピード)の両方の有利条件が持てます。その上、パピーの新しいバージョンへのアップグレードも非常に簡単で、幾つかのファイルを交換するだけです(4.2.2章参照)。

4.2.2 手動の「質素なインストール」/ パピーアップデート

このオプションを使う為には、パソコンにブートローダがインストールされていなくてはいけません。ブートローダがインストールされていなければ、Puppyユニバーサルインストーラでインストールして下さい(4.2.1章参照)。

  • 「puppy pfix=ram」ブートオプションでパピーをCDから起動して下さい。
  • 上記のファイルをリナックスファイルシステム(ext2/ext3)或いは「FAT32」ファイルシステムのパーティションにコピーします。パピーのアップデートならば、既存のファイルに上書きして下さい。「menu.lst」ファイルを編集して、「GRUB」ブートローダを再設定して下さい。通常このファイルはリナックスのパーティションの「/boot/grub」フォルダにあります。

  • 下記の四行を「menu.lst」ファイルに追記して下さい:
  • 注意:(hd0,1)は「GRUB」が保存されているハードディスクとパーティションを意味します。ブート媒体にもよりますが、「pmedia」を「usbflash」、「usbhd」、「usbcd」、「ideflash」、「idehd」、「idecd」、 「idezip」、「satahd」、「scsihd」、或いは「scsicd」の内のどれかにセットする必要があります。

  • 「menu.lst」ファイルを保存します。
  • テキストエディタを終了して下さい。パピーCDをドライブから取り出し、パピーのセッションを保存せずに出て下さい。 パソコンを再起動して下さい。これでパピーがCDを使わなくても起動できます。
  • 4.2.3 「Full install(フルインストール)」

    「フルインストール」ではパピーを通常のリナックスと同じ様にハードディスクにインストールします。メモリの容量が256MBよりも少なかったら、この種のインストールは良いと思います。

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